さくらのVPSとは?スペックの選び方


さくらのVPSのまえに…

VPSとは何か

VPSとはVirtual Private Server(仮想専用サーバー)の略です。完全な専用サーバではなく、仮想環境で専用サーバの様に利用できるということです。共有サーバと違う部分は、共有サーバであると機能制限がある場合が多いと思うのですが、VPSの場合は自分がrootになってサーバを操作出来るので自由度が高いということ。もちろん実際のサーバで考えると共有サーバと言えるのですが、一つのサーバの中に仮想サーバをいくつも立ち上げる事によって、各契約者が与えられた仮想サーバの中身を自由に利用することが可能になっています。

共有サーバを利用していて、「この機能はサーバ管理者にご相談ください」であるとか「この機能は制限がかかっています」といった場面に出くわすことは少なく無いでしょう。php.iniの設定が変えられなかったり、.htaccessでコントロール出来ない機能があったり。そんな課題を解決してくれるのがVPSだといえます。

さくらのVPSで出来ること

さくらのVPSを契約すると、まず最初に手に入るのがサーバIPアドレスとrootの仮パスワードです。これを使ってVPSにログインすることでサーバの設定が始まります。

初期にインストールされているOSはCentOSです。ただし、OSはさくらVPSのコントロールパネルから再インストールすることが出来ます。

2016年2月時点で選択できるOSは以下の通り

  • CentOS 7 x86_64
  • CentOS 6 x86_64
  • CentOS 6 i386
  • CentOS 5 x86_64
  • CentOS 5 i386
  • Ubuntu 14.04 amd64
  • Ubuntu 12.04 amd64
  • Scientific Linux 7 x86_64
  • Scientific Linux 6 x86_64
  • Scientific Linux 6 i386
  • FreeBSD 9.3 amd64
  • FreeBSD 9.3 i386
  • Debian 8 amd64
  • Debian 7 amd64
  • Fedora 19 x86_64
  • Fedora 19 i386

さくらのVPSのスペックについて

2016年2月時点で選択できるスペックは以下の通りです。

5121G2G4G8G16G32G
メモリ512MB1GB2GB4GB8GB16GB32GB
ストレージ(SSDかHDDを選択)20GB(SSD)30GB(SSD)
100GB(HDD)
50GB(SSD)
200GB(HDD)
100GB(SSD)
400GB(HDD)
200GB(SSD)
800GB(HDD)
400GB(SSD)
1,600GB(HDD)
800GB(SSD)
CPU仮想
1Core
仮想
2Core
仮想
3Core
仮想
4Core
仮想
6Core
仮想
8Core
仮想
10Core
ネームサーバ5ゾーン10ゾーン
リージョン(サーバ設置場所)東京・石狩

メモリが512MBから32GBまで選択出来るようになっています。

ストレージはSSDとHDDを選択することが出来ます(1G〜16Gプランのみ)。
SSDの方がスピードが高い分、容量が少なく設定されています。HDDは読み書きのスピードが遅いですが、容量が大きく設定されています。
自分の場合は、SSDプランが出てからはずっとSSDを使っています。

さくらのVPSのスペックの選び方について

では、これらのスペックをどうやって選べば良いのかについてです。

このサイトは512Mプランでホスティングされています。私が仕事で使った事のあるスペックは8GBが最大ですのでこの間についての感覚値をお伝えすることが出来ると思います。

512MBプランですが、メモリは絶対的に少ないです。その為、Wordpress等を使ってWebサイトをホスティングする場合は、キャッシュをフル活用してMySQLへのアクセスを抑える必要があると思います。会員サイトのようにキャッシュが使えないサイトを作る場合には、アクセス数にもよってきますが心許ないかなとは思います。そうではなく、ブログだったり情報発信を中心にしたサイトのホスティングをするという場合であれば、512MBプランでも十分に捌けるでしょう。

参考:他社サイトとの比較を行った時の結果

ブログ初心者の様な、3万PV未満/Monthとかであれば十分だと思います。

512MBプラン以上を使う場合はどういう場合か

WordPressでは、様々なプラグインを使うことが出来ます。これらは便利である一方で、メモリを消費する事になります。

メモリ消費量が増えてくると最初に困るのが管理画面でしょう。管理画面が重くなります。

投稿時にものすごく時間がかかったりもします。(画像変換系プラグインを入れているとそうなりがち)

プラグインを外して運用するという事ももちろん出来るのですが、利便性を優先したいということもあると思います。こういった場合には上のスペックを利用しましょう。phpとMySQLへのメモリの割当量を考えながらチューニングしていくという事が好きな人に是非使って欲しいプランです。(そうでなくても、十分なメモリがあるだけでサクサクだったりするので何も考えずにアップグレードでも構わないですけどね)

そして、先ほど書きましたが、会員サイトの様に、登録メンバーにログインしてもらって使ってもらうようなサービスを展開する場合も上のプランを選んだほうが無難だと思います。過去に、仕事で使っていたさくらのVPSでは、メモリ量が足りなかったために、複数人が更新作業を始めるとスピードが遅すぎて仕事にならないということがままありました。

8G以上を利用する時はどのような時か

自分の場合は、この辺りまで来ると、運用年月が長いサービスがあったりして、ストレージの上限に引っかかりました。4GプランではSSDで運用するとストレージ容量が100Gに設定されているのですが、これが上限に達してしまったのです。

容量を大きくしたいがスピードも犠牲に出来ないということになると、SSDを大きくするしかありません。これで私は8GBプランを契約したのです。

以上ですがいかがでしたでしょうか

こちらのサイトでは、初心者でも出来る!という話題ですのであまり上のスペックでチャレンジする人は読者層にはいないと思いますが、自分が始めたサービスがどんどん拡張していったことを想像してみてください。サーバの移管作業だったり、また新しくサーバを立ち上げたりと面倒な作業がそこにはあったりすると思いますが、さくらのVPSでコマンドライン(CUI)で様々なコマンドが使えるようになっていると、実は新しいサーバの立ち上げもそんなに時間がかかるものでもなかったりします。是非チャレンジしてください。

それでもスペック選択に迷ったら

スペックの検討は、2週間の無料期間で決めれば良いと思います。
一気に幾つかのサーバを立ち上げてしまいましょう。

まずは一つを立ち上げ、ファイルはrsyncコマンドで各サーバのファイルを同期してしまい、その上でWebサーバにアクセスすれば良いと思います。不要になったサーバは試用期間中に契約を取りやめれば良いので、こんな簡単な比較方法はありませんね。詳細なやり方は後日書く予定です。

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公開日:
最終更新日:2016/02/24